こんなにスリリングで激しいピアノ曲があるのだろうか?まさに悪魔が弾いているようだ。
18歳の音大生が作曲したピアノ曲とは思えない。あまりの迫力に魂が抜かれそう。
気が短い人は40秒から聴いてみよう。
この曲は「4つの小品」の中の1つ。順番に書くと
- 思い出
- 衝動
- 絶望
- 悪魔的暗示
となっている。
「悪魔的暗示」とタイトルがついてるが原題のsuggestionには”提案”との意味がある。
でも”暗示”の方がこの曲に合ってるかな?
それにしてもこんなに良い曲があまり有名でないとは。。。私自身もつい最近になって初めて聴いた曲なのだけど。
クラシック音楽を聴き始めてからもうすぐ30年になるけど、まだ聴いたことのない名曲を発見できる喜びはよいものだ。
プロコフィエフはロシア人で1891年に生まれて1953年に没した。
有名な曲は「ロミオとジュリエット」。
「のだめカンタービレ」やソフトバンクのCMで使用されたから聞いたことがあるかも?
プロコフィエフは日本にも来たことがあって、ピアノ協奏曲第3番では日本的なメロディーが聞こえる。
そしてこの時代のロシア人にありがちな苦労をした。
スターリン時代のロシアでは「社会主義的」な曲を書かないと粛清される恐れがあったのだ。なのでアメリカに亡命したりしてる。
政府の気に入らない曲を書くと殺されてしまうなんて恐ろしい。
偶然にもプロコフィエフとスターリンの死んだ日は同じであったという。
その時プロコフィエフは61歳。今の感覚だとまだまだ若い。