10分間しか記憶ができない男、レナードが主人公。
映画はレナードがある男を射殺するシーンから始まるのだが、なぜその男を射殺したのかは本人にも分からない。
映画はすすんでいくのだが、ストーリーは少しづつ過去へとすすんでいく。
色彩のあるシーンと白黒のシーンが交互に映されていく。まるで時間のパズル。
自分まで10分間の記憶しかできないような気持ちになる。。。
レナードは殺害された妻の犯人を追うために生きている。
情報は忘れないようにメモしたり、写真を撮ったり。本当に重要な情報は、自分の体にタトゥーにして刻み込む。
朝、起きるとそれらの情報を元に自分が何者であるのかを思い出さなければならない。
そしてその情報を元に行動を開始し、いつも次から次へと何かをするということに追いまくられることになる。そしてなぜその行動をしているのか忘れる。
あなたはバラバラになったこの時間軸を、頭の中で1本の物語にすることができるだろうか?
映画が好きなら必ず見ておくべき傑作なのである。
記憶のできない人生を生きるのはどんな気分がするのだろう?
記憶こそが人生を作り上げる。 記憶というものがなかったら、人生は全く存在しないのではなかろうか?
この映画、とてもオススメなのだが分からない人には全く分からないかもしれない。
まずはインセプションを見てから「メメント」にチャレンジするのもありだと思う。
監督が同じクリストファー・ノーランなので。