「コールド・リーディング」という言葉を聞いたことがあるかな?
まずはコールド・リーディングの説明から。
【コールド・リーディングとは話術の一つ。
外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当て、相手に「わたしはあなたよりもあなたのことをよく知っている」と信じさせる話術である。
詐欺師・宗教家・占い師・霊能者・手品師などが、相手に自分の言うことを信じさせる時に用いる話術であるが、必ずしも悪意のある技術とは言えない。】
と言うわけでこの本は「コールド・リーディング」について書いてある本でとても興味深く読むことができた。
コールド・リーディングの仕組み、要素、技法を会話文での例もあり、わかりやすく説明してくれている。
コールド・リーディングを防ぐ方法も解説してくれるのが面白い。まるで手品の種明かしを見てるような気分になれる。
今まで、何冊かコールド・リーディングについての本を読んだことがあるけど、この本が1番わかりやすくて楽しかった、
最も楽しめたのは「コールド・リーディングがはずれた時にはどうするか?」という192ページからのウィン=ウィン・ゲームの章。目次を紹介する。
- 固執、当惑、引き延ばし
- 私は正しいが、あなたはそのことを忘れている
- 私は正しいが、あなたはそのことを知らない
- 私は正しいが、誰もそのことを知らない
- 私は正しいが、大っぴらにできない事情がある
- 今は間違っているようでも、近いうちに私は正しいことがわかる
- 私は間違っているが、それは問題ではない
- 私は事実について間違っているが、感情においては正しい
- 私は事実について間違っている、しかし体系の中では正しい
- 細部の間違いはあるが、大筋では正しい
- 間違いを認め、謝り、そして次へ
最後の11番は実生活でも使えそうな技術の予感w。
この本は主にタロット占いを事例として書かれているが、最後には販売、恋愛と人間関係、尋問への応用、も書いてあるのでそのような分野で仕事をしていたり興味がある人には役に立つ。
実際に占い師に占ってもらったことがある人だとさらに楽しめるかも。
詐欺師などに騙されないためにも、これを読んで予習しておけば被害にあう確率を減らすことができる。
占い師や自称サイキックが使用してきたことでも知られる禁断のコミュニケーション術を、体系的に解説。
現役マジシャンである一方で、セールス・マネージャーの経験等を通じてビジネスの現場にも通じた著者が、豊富な実体験に裏づけられた確かなテクニックを公開する。
世界中のコールド・リーダーが密かに参考にしてきたバイブル。