ある国が繁栄している。
お互いの渇望と虚栄を満たそうと努力しているからだ。
- 弁護士は争いごとを盛り上げて仕事を増やす
- 役人はワイロを要求する
- 医者は富のために適当に治療し、たくさん薬を出す
- 工場ではわざと故障するように製品を作る
- 消防士は自分でどこかの家に火をつける
- 病院は必要のない患者まで入院させて退院させない
- 食品は健康のことなど考えず、消費者の好みに合わせるために塩や糖分を過剰に含まれた物になる
しかし、かえってそのおかげでその国は繁栄する。
これらの悪徳が美徳に変わったらどうなってしまうのか?
皮肉なことに、繁栄の循環がぴたりと止まる。経済は収縮し、人口は減る。
清く正しく生きる禁欲的な国民が多くなれば、その国は衰弱し、困窮し、敵の攻撃にさらされ、消滅する。
国として最も望ましい結果を得るには、個人が野心や金銭欲や私利私欲をむき出しにして追及する以外に方法はない。。。
「蜂の寓話---私悪すなわち公益」 マンデヴィル よりインスパイヤされて。
悪徳が世界から消えていく時代は訪れるのであろうか?
神の見えざる手は私たちをどこへ導いてくれるのであろう?