日本では1996年に出版された、当時はベストセラーの本。
ようやく読み終えることができた。
内容紹介:
『今から1万2千年以上前、地球に高度な文明が存在した。古代文明の謎を解き明かす驚愕の新事実の数々。
12カ国で出版され、空前の反響を巻き起こした全世界が注目するノンフィクション。
エジプトのスフィンクス、南米アンデスの奇妙な神殿ティアワナコ、メキシコの太陽と月のピラミッドなど、世界各地の古代遺跡を調査したハンコックは、地球の最後の氷河期に繁栄した高度な文明の痕跡を発見する。
人々はすでに高度な知識、洗練されたテクノロジー、宇宙に対する科学的認識を持っていた…。
本書の中で語られる驚くべき発見の数々は、知的革命とも呼べるものだ。
これらの発見と大胆な地球規模の推論は、我々の過去、つまり人類の古代史に対する認識を、劇的に変えるものである。』
批判的な評価も多い様子。
『ノンフィクションを名乗りつつも事実の捏造や参考文献の曲解・歪曲、既に否定された学説を持ち出してくるなど、信憑性は無きに等しいとの指摘も多い。
科学界と大学関係者たちは、この本は疑似科学であり偽史の超古代文明であると評している。』
だとしても、読んでいてワクワクできるのでとても楽しめる本。
遺跡や古代文明に興味があるなら引き込まれてしまう。
南米に行く人は上巻を、エジプトに行く人は下巻を読んでおくと現地で古代ロマンへの思いをはせることができるようになるのでオススメ。
本の話はまず1513年に描かれた南極の地図「ピーリー・レイースの地図」から始まる。
どうして氷に閉ざされている南極の地図が存在しているのか?
上巻は南米大陸の遺跡や神話の話がメイン。
世界中で語り継がれる神話に、共通する話が出てくるのはなぜなのか?
今の人類が体験したことのない破滅的な大洪水は神話の話でなく、本当に起こった出来事なのでは?
そしてその話を語り継がせた文明が存在したのでは?
南米大陸でもピラミッドのような巨大な遺跡が存在するのはなぜなのか?
下巻はエジプトの話になる。
ピラミッドは何のために建てられたのか?
もしかしたらピラミッド自体が、メッセージを送るために作られた古代文明からの装置なのではないか?
ピラミッドに隠されたメッセージと天体と地球の関係。
世界中に散らばっている神話と古代遺跡。
これらを伝えた古代文明が存在したとするなら、どこにあったのか?なぜ消えてしまったのか?
不思議なことが好きな人なら「神々の指紋」は読んでおきたい本。
ちなみに私のように間違えて「神の拳」を読まないように。