何の準備もしないで文章を書き始めてはいけない。
まずは文章の「素材」をできるだけ多く用意すること。
その「素材」を元にして設計図を作る。
細かいことにはこだわらずに一気に書き上げる。
見直すにはそれからだ。
「素材」とは何か?それは
- 事実
- 数字
- エピソード
「どう書くか?」ではなく「何を書くか?」に集中すること。
素材
- 「どうやって書くか?」は考えない
- 「何を書くか?」に集中する
- 「独自の事実」と「エピソード」と「数字」を集める
- 魅力的な素材を「表現」にまとめようとしない
- 長い文章を書く時は、多めに素材を集める
読者と目的
- 「読者に感じてもらいたいこと」を決める
- 頼まれて書く時は、依頼者に「真の目的」を確認する
- 「みんな」に向けて書かない
- 具体的な「1人の読者」を特定する
- 読者が決まらければ「知人の1人」に決めてしまう
- 読者の「興味」と「知識レベル」を調べてから書く
素材集め
- 素材集めの方針は「多く集めて、あとで削る」
- ひらめいたアイデアは、「その場で」スマホにメモする
- 見たもの、聞いたこと、感じたこと、全てメモする
- 散歩など、別のことをやりながら素材に考えを巡らせる
- 移動中などスキマ時間を活用して素材を集める
- 他人と雑談して素材を「生み出す」
- 1つの素材から連想して、素材を増幅させる
素材構成
- 集めた素材を「一覧」できる形にする
- 目の前の読者に「しゃべって伝える」ことを想像して素材の順番を決める
- 書き出しに「常套句」を使わない
- 書き出しには「その先を知りたい」と思わせる内容を書く
- 文章の最後は「オチ」が見つからなければ「まとめ」を書く
執筆
- 基本方針は「多く書いて、後で削る」
- 「読者」と「目的」を目に見える場所に書いておく
- 一度書き始めたら、中断せずに最後まで書ききる
- 調べたいことはマークをつけて後回し
- 書いている時は「全体の分量」を気にしない
- 分かりやすい文章を継続的に読む
推敲
- 最初に書いた文章を、絶対にそのままにしない
- 「大きな論理」と「素材が適材適所に置かれているか」チェック
- 「説明不足」と「ウザさがないか」チェック
- 「語尾」だけを見て文章のリズムを整え、誤字脱字をチェック
- 自分が正確に理解できない個所を1つ残らず潰す
- 「何も知らない人」を想定し、専門用語や意味不明な言葉を噛み砕く
- 意味不明な「形容詞」を「素材」に置き換える
著者の上坂さん、本1冊を4~5日で書いてしまうそうな。
恐るべしスピード。
この本に書かれているメソッドを使えば、文章を早く書けるようになり、仕事の効率もアップすること間違いなし。
「キユーピー3分クッキング」だって素材が準備されているから3分で完成するのだ。
何事も「準備と段取り」が大切。
それさえできていれば8割は完成したようなものだ。
「お前はもう書けている」
そう感じられるぐらい、準備に時間をかけてみようか。