野口悠紀雄氏が書いたこの本に出会ったのは2015年の春ごろであろうか。
マウントゴックスのビットコイン消失事件が2014年2月に起きてから、「ビットコイン」という言葉だけは頭の片隅にあった。
事件が起きてから1年以上も過ぎていたのだけど、たまたま見かけたこの本を読むことにした。
読んでみて、衝撃を受けた。
それはヨノギがもともと、政府が印刷機を動かすだけで発行できる法定通貨に疑念をいだいていたからかもしれない。
「なぜ印刷された紙の1万円札の方が、金属で作られている100円玉よりも価値があるのか?」
そんなことを2000年ごろから考えていた。
ビットコインは政府が発行するお金よりも公平である。
政府はお金を無限に印刷できる。
ビットコインには発行限度がある。
政府がその気になれば無限にお金を印刷して、お金を無価値にすることができる。
すなわち政府の借金をなしにすること。それは国民の貯金がなしになってしまうのと同じことでもある。
今だと、ベネズエラの通貨の価値がなくなってしまっている。
少し前だと、ロシアの高齢者が年金だけで生活ができなくなり泣いていた。
同じことが日本でも起こりうる、ということを少し考えてみた方が良い。可能性は0%ではないのだから。
「仮想通貨革命」を読んでからヨノギはビットコインに、暗号通貨にホレてしまった。
ビットコインや暗号通貨の仕組みを知るために読んでおいたほうが良い。
ビットコインやブロックチェーン技術の斬新的な発想も読んでいて面白い。
ブロックチェーンの技術はこれから気が付けば存在しているようになる。
ビットコインは価格ばかり注目されがちだが、いつか実際に利用する日がきた時にこの本を読んでおくと役に立つであろう。
野口悠紀雄氏は他にも仮想通貨関係の本を書いているが「仮想通貨革命」は絶対に読んでおいた方がいい。
暗号通貨についての素晴らしい言葉を聞いたので書いておく。
「世の中には3つのタイプのお金がある」
- 法定通貨である「政府のお金」
- 金や銀など「神のお金」
- 仮想通貨など「人々のお金」
さあ、みんなで暗号通貨を持って経済的に公平で平等な世界を目指そうではないか!「人々の、人々による、人々のための資本主義!」
この言葉は「金持ち父さん 貧乏父さん」を書いたロバート・キヨサキ氏から。
「金持ち父さん 貧乏父さん」もベストセラーなので、お金を増やしたい人は読んでおくとためになる。
お金を増やすためには一生懸命に働かねばならない、という洗脳からあなたを解き放ってくれるだろう。