突然だけど「ジャムの法則」の話を聞いたことがあるかな?
ジャム売り場での実験の話だ。
試食できるジャムの種類が24種類ある場合と、6種類しかない場合。購入率はどうなるであろうか?なんと
24種類:購入率3%
6種類:購入率30%
なんと10倍も違ってくるのだ!
どうやら人はあまりにも選択肢が多すぎると、迷って疲れてしまうらしい。
そして結局、何も選ばないか、妥協で選んでしまう・・・。
種類は多ければ多いほど良い、というわけでもないのだ。
もっと詳しい内容を知りたいのなら、シーナ・アイエンガーの「選択の科学」という本を読むと良い。オススメの本でもある。
そういうわけで、精神エネルギーを洋服の選択で浪費しないためにも、洋服の種類は7種類までに限定しておくべきなのだ。
7種類なら、どの曜日にどの服を着ればいいか決めておけば考えなくてすむし。
7種類どころか、できるなら1種類でもいい。実践してる人はいる。
有名人だと、フェイスブック創業者のザッカーバーグ、アップルのスティーブ・ジョブズ。オバマ元アメリカ大統領もほぼ同じ服装。
ザッカーバーグは同じデザインの服を着ることに対してこう答えている。
「僕は社会への貢献に関係しない決断はできるだけ下さないようにしている。
実はこれは多くの心理学的な理論に基づいていることで、何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。
日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。
最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。ちょっとおかしく聞こえるかもしれないけど、それがぼくの理由だよ」
いきなり洋服の種類を減らすのは難しいかもしれない。
そこで私が実践している方法を紹介しよう。
・服を着るときは右側から選んでいく。しまう時は左側から入れていく。
これだけ。これで洋服を選ばずにすむ。自動的に右側にある洋服を着て行けば良いのだ。
精神エネルギーを節約して、今よりもっと幸せになろうではないか。ストレスのない生活を少しづつデザインしていこう。
「選択の科学」ではジャムの法則の他にも興味深い実験が書かれている。
「どうしてストレスが多い社長の方が、ストレスの少ない社員よりも元気なのか?」などなど。
あまりにも選択肢が多い現代社会だからこそ、知っておくべき内容が豊富な本。ぜひ。