もうすぐ8月が終わるけど、まだまだ暑い。
暑い夏の日にオススメなのが「姑獲鳥の夏」。
京極夏彦の小説は長編が多いので手に取りづらいが、この本ならすんなり読めるのではないだろうか?
いや、すんなりどころか人によっては一気に読んでしまうかもしれない。
それぐらい独特の魅力がある作品なのである。
あらすじ(Wikiより)
梅雨も明けようという夏のある日、関口巽は、古くからの友人である中禅寺秋彦の家を訪ねるべく眩暈坂を登っていた。関口は最近耳にした久遠寺家にまつわる奇怪な噂について、京極堂ならば或いは真相を解き明かすことができるのではないかと考えていた。関口は「二十箇月もの間子供を身籠っていることができると思うか」と切り出す。京極堂は驚く様子もなく、「この世には不思議なことなど何もないのだよ」と返す。
久遠寺梗子の夫で、関口らの知り合いである牧朗の失踪、連続して発生した嬰児死亡、代々伝わる「憑物筋の呪い」など、久遠寺家にまつわる数々の事件について、人の記憶を視ることができる超能力探偵・榎木津礼二郎や京極堂の妹である編集記者・中禅寺敦子、東京警視庁の刑事・木場修太郎らを巻き込みながら、事態は展開していく。さらにこの事件は、関口自身の過去とも深く関係していた。
牧朗の行方、妊婦の謎、久遠寺家の闇……全ての「憑き物」を落とすため、「拝み屋」京極堂が発つ。
登場キャラも強烈に個性がある
- 中禅寺~古本屋で、知識豊富と言うか何でも知っている
- 関口~気の弱い小説家
- 榎木津~特殊能力のある美男子貴族
- 木場~言葉は汚いが、実は優しい刑事
ラストは映画「バタフライ・エフェクト」のようにせつない・・・。
舞台は東京の雑司ヶ谷。池袋の辺りによく行く人ならさらにこの小説の世界に引き込まれるであろう。
この本を読むことが、平成最後の夏の最もあなたの記憶に残る出来事になるかもしれない・・・。
ちなみに私は何年か前の夏の日に、雑司ヶ谷にある鬼子母神前堂でこの本を読んでいたという。。。
鬼子母神は不思議な雰囲気が漂っている地域なので散歩しに行ってみるのも良いかもしれない。
個人的には東京のトップランクのパワースポット。