とても良い映画で楽しめた。
内容は地味だけれど、登場人物の感情や行動がじょうずに表現されている。
映画の内容:
アメリカのミズーリ州の田舎町を貫く道路に並ぶ、3枚の広告看板。
そこには、地元警察への批判メッセージが書かれていた。
7カ月前に何者かに娘を殺されたミルドレッドが、何の進展もない捜査状況に腹を立て、警察署長にケンカを売ったのだ。
署長を敬愛する部下や、町の人々から抗議を受けるも、一歩も引かないミルドレッド。
警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。
町中が彼女を敵視するなか、次々と不穏な事件が起こり始め、事態は予想外の方向へと向かい始める……。
登場人物の感情が行動を引き起こし、その行動の結果がまた新たな出来事を起こしていく。
物事があまりにも思うように進まない。何とも言えないやるせなさを感じてしまう。
でも世の中ってこんな感じで回っているのかもしれないね。
怒りの感情で行動すると、ロクでもない結果しか起きない。少し仏教的な教訓も学べる映画かも。
結末はうやむやでそこがスッキリしない…。
個人的にはスッキリしないエンディングはあまり好きではない。
そう言えば「インセプション」のエンディングは身がもだえるほどスッキリしなかったな。
そして「スリー・ビルボード」の結末も一体どういうことになるのか、とても気になるのである。