ヨノギ式~幸せになるゾウ

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サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

瞑想に興味があったり実践している人は読んでもいいね。

日本の企業も仕事ばかりしていないでもっと瞑想するべきだと思うよ。

<紹介文>

なぜGoogleの社員は、楽しく創造的に働き、柔軟性を持ち、優れた成果を上げられるのか?

その鍵を握るのが、独自の研修プログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)」。

心を整える手法「マインドフルネス」を、科学にもとづき、日々実践しやすい形にした「SIY」はGoogle内で熱狂的に支持され、SAP、アメリカン・エキスプレス、Linkedlnなど他の企業や大学にも次々に採用されている。

その内容を開発者自身が語った本書は、まさにビジネスパーソンや入門者にとってマインドフルネス実践バイブルというべき一冊。

1分でできるものから本格的なものまで、自己認識力、創造性、人間関係力などさまざまな能力を高める驚きの技法をユーモア交えてわかりやすく紹介する。


サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
 

(以下「イントロダクション」より一部抜粋)

グーグルは革新を促すために、自社のエンジニアが就業時間の20%を各自のコアとなる仕事以外のプロジェクトに使うことを気前良く認めている。

そこで私たちのグループがその「20%の時間」を使って創り上げたのが、マインドフルネスに基づく、いわゆる「EQ(情動的知能)」のカリキュラムだ。

このマインドフルネスに基づくEQカリキュラムの名前が「サーチ・インサイド・ユアセルフ(己の内を探れ)」略して「SIY」だ。

グーグルではよくあることだが、この名前も最初はジョークだったものの、それがけっきょく定着した。

最終的に私はエンジニアリング部門を離れて「ピープル・オプス」(グーグルでは人材担当部門をそう呼ぶ)に移り、これをはじめとする自己成長プログラムを管理することになった。

そういう道のりをたどったエンジニアは、私がグーグル史上第一号だ。

グーグルはエンジニアにEQを教えさせるのだから愉快ではないか。

なんという会社だろう。

私のようなエンジニアにSIYのような講座を教えさせるのには思いがけない利点があることがわかった。

第一に、私はとても疑い深くて、科学的な頭をもっているので、何であろうと、確固たる科学的基盤のないものを教えたりしたら面目丸つぶれだ。だから、SIYは科学にしっかり基づいている。

第二に、グーグルの古参のエンジニアとして長いキャリアをもっているから、日々の仕事で製品を生み出したり、チームを管理したり、上司に昇給を求めたりと、さまざまなことをするにあたってEQを応用する確かな実践経験を積んでいる。したがって、SIYはストレステストに合格し、日常生活にいつでも応用可能だった。

第三に、私はエンジニアリング向けの頭をもっているおかげで、瞑想の伝統的な言語で書かれた教えを、私のように極端なまでに実際的な人間でも処理できる言葉に翻訳できた。たとえば、伝統的な瞑想家なら「情動のより深い自覚」と言うところを、私は「情動のプロセスを高い解像度で知覚すること」と言い、情動が湧き起こってくる瞬間と消えていく瞬間にその情動を知覚する能力と、情動が続いているあいだに起こるその情動の微妙な変化のいっさいを知覚する能力というふうに、さらに説明を加えた。

だからSIYは、科学に基盤を置き、とても実践的で、私でも理解できる言葉で表されているという素晴らしい特徴をもっているのだ。

エンジニアリングの学位がきっと何かのためになるとは思っていたが、こうしてりっぱに役立ったわけだ。

SIYは2007年以来グーグルで教えられている。

そして、多くの受講者にとって、この講座は仕事と私生活の両面で人生を変える経験となった。講座を終えた人から、よくこんなフィードバックが来る。

「これがメロドラマじみて聞こえるのは承知しているけれど、この講座が私の人生を変えたと心の底から思っています」