なんとこの本、スイス政府がスイスの各家庭に配った本!
ヨーロッパの大国に囲まれているスイスがどのような考えで平和を維持しようとしているのか?
ということが知ることができる。
1969年に出版された本なので、内容が古くさく感じてしまうのは仕方がないけど。
平和な日本でも参考になるのは、敵が宣伝やスパイを用いて弱体化を狙っているという点。
その個所を抜粋する。
国を内部から崩壊させるための活動は、スパイと新秩序のイデオロギーを信奉する者の秘密地下組織をつくることから始まる。
いわゆる「新秩序」の思想を少しづつ宣伝していく。
この「新秩序」は、全ての社会的不平等に終止符を打つとか、世界を地上の楽園に変えるとか、文化的な仕事を重んじるとか、知識階級の耳に入りやすい美辞麗句を用いて…。
不満な者、欺かれた者、弱い者、理解されない者、落伍した者、こういった人達は全て、このような美しい言葉が気に入るに違いない。
そう言われると、ネットの世界でも色々なことを言っている人達がいる。
もしかしたら戦争の下準備は日本でもすでに始まっているのかもしれない。
普段の生活で耳に入って来るニュースや目にする記事、色々なことに注意しよう。
常に「なんでこんなことがニュースや記事になるのだろう?その意図はなんなのだろう」
ということを頭に入れておきながら、自分の頭で考えて生きたい。
主な目次
- われわれは危険な状態にあるのだろうか
- 国の自由と国民それぞれの自由
- 国家がうまく機能するために
- 良心の自由
- 理想と現実
- 受諾できない解決方法
- 自由に決定すること
- 将来のことはわからない
- 全面戦争には全面防衛を
- 国土の防衛と女性
- 予備品の保存
- 民間防災の組織
- 避難所
- 民間防災体制における連絡
- 警報部隊
- 核兵器 生物兵器 化学兵器
- 堰堤の破壊
- 緊急持ち出し品
- 被災者の救援 消化活動 救助活動 救護班と応急手当
- 心理的な国土防衛
- 戦争の危険
- 燃料の統制
- 民間防災合同演習
- 心理的な国土防衛
- 食料の割当、配給
- 地域防衛隊と軍事経済
- 軍隊の部分的動員 全面動員
- 連邦内閣に与えられた大権
- 沈黙すべきことを知る
- 民間自警団の配備
- 妨害工作とスパイ
- 原爆による隣国の脅迫
- 放射能に対する防護
- 被監禁者と亡命者
- 危険が差し迫っている 警戒を倍加せよ
- 奇襲
- 国防軍と民間防災組織の活動開始
- 戦時国際法
- 最後まで頑張る
- 戦争のもう一つの様相
- 敵は同調者を求めている
- 外国の宣伝の力
- 経済的戦争
- 革命闘争の道具
- 革命闘争の目標
- 破壊活動
- 政治生活の混乱
- テロ・クーデター・外国の介入
- レジスタンス(抵抗活動)
- 抵抗活動の組織化
- 無益な怒り
- 宣伝と精神的抵抗
- 解放のための秘密の戦い
- 解放のための公然たる闘い
- 避難所の装備
- 医療衛生用品 救急用カバン
- 2週間分の必要物資 2ヶ月分の必要物資
- だれが協力するか? どこで?