この本のテーマは
『欲望や恐怖、希望といった人間の心理は、市場行動にどのような影響を与えているのだろうか?』
数式やチャートの読み方などは全く書いていない。
ましてや儲かる方法なんて書いてあるわけがない。
あとがきには「私は実務家の心理に関する本を、実務家のために書いた」とある。
なので内容がちょっと難しい。
投資と心理学に興味がある人ならば楽しめる内容となっているのでオススメ。
ケーススタディも豊富だけれど、出版されたのが2002年なので事例が1900年代ばかりで少し古い。
「こんなことあったな~」と思い出しながら読めるなら懐かしくなりそう。
行動ファイナンスと投資の心理学―ケースで考える欲望と恐怖の市場行動への影響
行動経済学はかなり面白いし、知っておいて損することはない。
もし行動経済学の知識が何もないのなら、まずはダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー 」を読んでからの方が「行動ファイナンスと投資の心理学」読んでを理解しやすくなる。
「ファスト&スロー」は上下2巻となかなか読みごたえがあるので、ちょっと読むのが大変そうだな~と迷ってしまった場合はダン・アリエリーの「予想どおりに不合理」を読むとよい。
個人的には名著。
こちらの動画を見て「面白い!」と思ったならぜひ、本も読んでもらいたい。