「過去400年ほどを振り返ると、金融危機は約10年周期で発生している」#キンドルバーガー
— ヨノギ (@yonogishiki) 2018年9月24日
イギリスでは1825年、工業化時代で最初の金融危機が起こる。
1836年には鉄道債バブルがはじける。10年後もまた別の投機ブームが発生して崩壊。
1857年にはクリミア戦争終結を機に投資ブームが起こるが、これも破綻して恐慌に。
最近だと1987年に起きたブラックマンデーに始まり、1997年のアジア通貨危機、2008年のリーマンショックとほぼ10年の周期で金融危機が発生。
経済ショックは突然やってくる。しかもほとんどの人が気が付かないタイミングで。
人間は基本的に楽観的な考え方をするから「みんながそうしてるから大丈夫」とか「誰かが何とかしてくれる」と思いながら投資活動を積み上げていく。
そしてある日、ちょっとしたきっかけで疑心暗鬼になり、パニックが起こる。
今度は「みんな売るから自分も売らなければ!」とか「他の人よりも先に脱出しなければ」と思い、今まで積み上げてきた投資が崩壊する。
もちろん、金融危機を予想していた人も少しはいる。みんなとは逆の行動を選ぶことによって大金を稼ぐこともできる。
大儲けした人の話を参考あれ。
リーマンショックを予想して、みんなが買っている時に売りを仕掛けた男達の話である。
経済用語が連発なので理解するのがかなり大変。
CDO、CDS、MBSなどの経済用語を調べながら読むことになるかも。
特にCDOとCDSが似ているのでごちゃ混ぜになってしまう。
なので映画の方がイメージがしやすい。と言っても映画もかなり真剣に見ないといけない。
もうすぐ来るかもしれない金融危機に向けて、勉強しておこう。
「金融危機なんて起きるわけない」とバカにされながらも売りを仕掛ける登場人物が最後に大儲けするのは痛快でもある。
最後のオチが分かっていても、ハラハラ。あまり早く予想しても資金がショートしてしまう。
投資はタイミングが重要だな、としみじみ感じてしまう映画。