そこまで有名な人かもしれないけれど「欧州を代表する知性」と言われるジャック・アタリ氏が書いた本。
共有経済、民主主義の行方、環境問題、高齢化する世界、新興国、報道の自由、教育、医療、金融システム、などについての予想している。
あまり明るい予想でなく、楽観的でもない。
「危機が迫っていると自覚することが絶対に必要だ。 そうした自覚こそが、危機を回避するための方法なのだ」と警告している。
だけれど、みんなが世界を少しでも良くしていこうという気持ちがあれば変えることができるとも言っている。
本書では「集団の活動に大きな変化が必要な際には、すべては必ず個人が変わることから始まる。個人の内面が変わらなければならないのだ」と主張。
ビットコインとイーサリアムの話がちょびっとだけ出てきたのが、仮想通貨ファンとしては少し嬉しかった。
さて、未来が少しでも良くなるために私たちは「利他的な人間」になれるのであろうか?
自分の欲望に流されずに、人のために行動できるようになるのであろうか?
「個人の内面が変わらなければならない」と言うことは、やはり多くの人々が瞑想などを始めるのが人類の未来を変化させていく一歩では!?
時間はかかるし、変化は目に見えにくいかもしれないけれど、これが確実な方法の1つだと考えている。