これはビットコインの物語。
2009年1月10日から2014年3月21日までの出来事が書かれている。
ビットコインが有名になる前に、何が起きていたのかを知ることができるだろう。
ビットコインのような「サイバー上で使える通貨」というアイデア自体は20年以上も前からあった。
1999年にはハッカーの間で伝説となったSF小説「クリプトノミコン」でビットコインの原型のような通貨が登場。
しかしデジタル通貨のコピーをどうやって防ぐのか?が問題でなかなか実現できず。
以下の日付は本からの引用。
2008年8月8日、ビットコインの創始者である謎の人物「サトシ・ナカモト」が後に「ビットコイン白書」呼ばれる論文を発表。
今でも誰なのかわかっていない「サトシ・ナカモト」だが当時はカルフォルニア州にいたと推定されている。
2010年5月22日、ビットコインが初めて現実世界で取引される。この時の取引は
【1万ビットコイン=トッピングたっぷりのピザ2枚】
ちなみに現在のビットコインは価格は70万円。
2010年7月12日、ビットコイン取引所「マウントゴックス」ができる。トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」のカードを売買するサイトが閉鎖中だったのでそれを利用。ドメインは「Magic:The Gathereing Online Exchange」の頭文字を取って「mtgox.com」だった。
2010年9月、ビットコインが使えて何でもそろうネットショップ「シルクロード」登場。
2011年6月19日、「マウントゴックス」急成長。3月に3千人だった顧客が20倍の6万人に。しかしハッキングされてビットコインの価格が1時間で99.94%下落。
2014年2月、「マウントゴックス事件」75万ビットコインが盗まれる。
途中はだいぶ省略してしまったが、ビットコインに関わる多くの人物が登場する。そして「なぜビットコインが必要なのか?」という疑問に答えてくれる。
日本人は「お金は国家が発行するもの」と洗脳されているが、必ずしもそうではないということに気が付かせてくれるだろう。