みんなが毎日のように使っているお金には発行する人もいるし、どのぐらいの量を発行するべきか計画する人もいる。
だから「ビットコインには責任者も計画する人もいない」と聞くと「えっ?それで本当に大丈夫なの?」と感じる人が多い。
私たちは生まれてからずっと管理されているお金を使っているのでそのように感じてしまうのだろう。
しかし、お金に責任者や計画者は本当に必要なのであろうか?
それは例えばこの話を聞くとわかりやすい。
イギリスの経済学者が崩壊したばかりのソ連を訪れた時に、ペテルブルグでパンの生産管理をしている当局からこう言われたという。
「我々が市場システムへの移行を切望していることはどうにか理解して欲しい。しかし、その仕組みがどのように働いているのかを知っておく必要があるのだ。例えば、教えて欲しいのだが、ロンドンの全人口にパンを供給する責任者はいったい誰なのだ?」
答えはもちろん「そんな人はいない」だ。
生まれてからずっと社会主義の国で生活している人にとって資本主義の仕組みとは想像もできないものだったに違いない。
同じように、生まれてからずっと管理されているお金を使っている私たちにとって、ビットコインは知らない人にとっては想像もできないような仕組みでなりたっているのだ。
日本ではお米をどのぐらい生産するべきか計画する人も責任者もいない。
でも私もあなたも毎日のようにご飯を食べてるでしょ?
ビットコインも同じ。だから大丈夫。安心して欲しい。
ある日突然ビットコインが世界から消えてしまう、なんてことは起こらないから。
私たちは計画を調整する責任者がいなくても経済は運営されるのだと知っている。それが当たり前すぎて考えたこともないかもしれないのだけど。
だからビットコインに「責任者も計画者もいない」からと言って心配する必要はない。
社会主義よりも資本主義が自由であるように、今の紙幣経済よりもビットコインを使った経済の方がもっと自由なのだ。
どんどんビットコインを買って使うようにしよう。
もっと豊かに、もっと自由になりたいでしょ?